井上萬二 白磁緑釉椿彫文湯呑
参考買取価格 | 10,000円 |
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種類 | 陶器・漆器:陶器・陶磁器 |
この商品について
白磁陶石の最高級の陶土を使い、ロクロで成形する。椿の文様を彫り込み、白磁を引き立たせるために釉薬で掛け分けを行った作品です。
井上萬二(いのうえまんじ)1929年(昭和4年)~
佐賀県西松浦郡有田町出身。生家は窯元であったが軍人を志し、15歳で海軍飛行予科練習生となった。翌1945年に復員し、父親の勧めで酒井田柿右衛門|の元で働き始める。修行7年目の1952年頃に奥川忠右衛門の作品に衝撃を受け、門下生となり白磁や轆轤の技法を学んだ。1958年に酒井田柿右衛門窯を退社し、県立有田窯業試験場の技官として勤務を始める。その傍らで独自の意匠や釉薬の研究に励んだ。
1969年、ペンシルベニア州立大学から有田焼の講師として招かれて渡米し、5ヶ月間担当した。海外での活動はドイツなどでの個展や2002年3月のモナコ国王の在位45年記念の展覧会など、多岐にわたっている。1968年、第15回日本伝統工芸展で初入選を果たす。1977年に全国伝統的工芸品展通産大臣賞、1987年には第34回日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞した。1995年5月31日に重要無形文化財「白磁」保持者に認定、1997年紫綬褒章を受章。2002年、モナコ国王の在位45年記念の展覧会開催。2003年旭日中綬賞受賞。
2007年現在、有田町で息子の井上康徳と共に井上萬二窯と平屋建てのギャラリーを構えている。華やかな絵付けが中心の有田焼の中で、白磁に徹するという独特の制作を続けている。教え子は既に500人、アメリカでも150人を超え、なお後進の育成にも力を注いでいる。独自の意匠や釉薬の研究に励み、ろくろの神様と言われている。 端正かつ滑らかな造形白磁、美しさを現在でも追究している。
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