香木とは?
香木とはどんな物をそのように呼ぶのかご存知でしょうか?
英語では、『an aromatic tree』と呼ばれ、その木材自体に人間が心地よく感じる芳香がある物を称します。
香木として世間で一般的に知られている物として、【沈香(じんこう)】・【伽羅(きゃら)】・【白檀(びゃくだん)】などが有名です。
【沈香】は、長い年月を経て樹木の中に樹脂が形成され、やがてその樹脂がまた長い年月熟成されることにより、良い芳香を感じることができる香木(香材)と変化をします。
また沈香は、元の原木は軽いのですが、樹脂化した部分は重量が増えるので水の中に沈むので、
沈水香(じんすいこう)とも呼ばれます。
【伽羅】は、先ほどの沈香の中でも最も優れている品をこのように呼びます。
芳香に関しては多元的で様々な香りを持っており、その香りを生成するのには長い年月が必要な為、昔から産出される物は希少であり、金と同じように扱われています。
その為現在の日本国内では、伽羅は市場に出回る量も減少してきているので、
一つ当たりの値段も年々上昇しています。
【白檀】は、樹木の幹の部分の芯材を削り取り、十分な乾燥をさせたものです。
香炉などで加熱を施さなくても、白檀はそのままの状態でも芳香を感じることができ、
それを活かして仏像などの仏教彫刻、数珠や扇子などの品にも加工生産がされています。
ぜひこれら【沈香】【伽羅】【白檀】などの香りを楽しんでみるのも、日常生活の安らぎとなると思いますので、一度香道(こうどう)を体験してみるのもいかがでしょうか。