煎茶道具の種類についてご紹介します。
煎茶道具の種類は、どの位の種類があるのかご存知でしょうか?
煎茶道の団体である全日本煎茶道連盟には、約39の流派が加盟しており、
その流派ごとに同じ使用方法の煎茶道具でも呼称の違いが有ったり、例え同じ名前でも全く違う煎茶道具を指す場合もあり、ときにはその流派では使用することが無い道具もあります。
その為今回は、煎茶道にて主に使用されているものを紹介していきます。
・ 急須(きゅうす)、茶銚(ちゃちょう)
煎茶道の急須は、家庭で使用する急須よりも小さい、手の平サイズの物を用いる。
・ 茶碗(ちゃわん)、茗碗(めいわん)
急須と同じように、煎茶道の茶碗は小ぶりの物が用いられ、色絵や染付などが施されている。
・ 茶托(ちゃたく)
煎茶道で使用する茶椀の下に敷く受け皿。抹茶を楽しむときには使用はされない。
・ 湯冷まし
玉露を楽しむ際に、お湯の温度を適温にするために使用される。
・ 茶壺(ちゃこ、ちゃつぼ)、茶心壺(ちゃしんこ)
茶葉を保管するために煎茶道にて使用をされる道具であり、他の煎茶道具よりも格上の扱いをされている。
・ 涼炉(りょうろ)、瓶掛(びんかけ)
湯を沸かす為に使用する煎茶道具。火にかけて使用をするので破損をし易く、古く良い物が残りにくい。
・ 水注(すいちゅう、みずつぎ)、水差し(みずさし)
水をつぎ足すために用いられるが、茶道と煎茶道では使用方法に僅かな違いが存在します。
など茶道と煎茶道では、道具のサイズや使用方法の違いが有るので、入手したり売却をする際には、茶道又は煎茶道のどちらで使用をする茶碗や茶器なのか確かめた方が良いでしょう。