煎茶道具とは?
煎茶道具とは、どのような道具をそのように呼ぶのかご存知でしょうか?
それを知る為には、茶道と煎茶道(せんちゃどう)の違いを理解する必要が有ります。
煎茶道は中国から伝来した茶道の一種とされていますが、
粉末状に加工した茶葉を使用し、礼儀作法を守って行なう抹茶道(まっちゃどう)とは違い、
煎茶や玉露などの茶葉を使用して、気軽にお茶を楽しむのが煎茶道とされています。
また煎茶道が広まり始めたのは、江戸時代とされています。
その後明治・大正時代の文明開化の際に、西洋文化がもてはやされた為、
煎茶道は一時衰退することになりましたが、昭和になると煎茶道を再興しようとする活動が盛んになり、1960年~970年代に隆盛を誇るようになりました。
その後煎茶が大衆化した影響で煎茶道は再び衰退することになりましたが、
近年の緑茶・日本茶のブームにより、煎茶道も人気が復活してきました。
1956年(昭和31年)に設立された全日本煎茶道連盟ですが、現在加盟している流派としては39の流派が存在していますが、連盟に加盟していない小規模の流派も多く存在しています。
- また煎茶道ではその流派ごとに、同じ道具を使用していてもその呼称が違うことがあります。
煎茶道にて一般的に使用する道具としては、
・ 急須(きゅうす) ・ 湯さまし ・ 茶碗(ちゃわん)
・ 茶托(ちゃたく) 茶碗の下に敷いて使用する器
・ 茶櫃(ちゃひつ) お茶道具一式を保管する器であり、漆塗りの物も存在する。
など多数の煎茶道具が使用されています。
皆さんもご自身に合った煎茶道の流派で、煎茶を楽しんでみるのも良いかもしれませんよ。